論文

市野川容孝「社会的なものの概念と生命―福祉国家と優生学」(『思想』908号、2000年2月)の要約

ノートしておいたものをネットに上げることにします。非常に重要かつデリケートなテーマですので、読者の皆様におかれましては、できれば原文に当たっていただきたいと思います。なお、小見出しに番号を振っていることを申し添えます。 一 社会的なものの概…

米谷匡史「戦時期日本の社会思想」(『思想』882号、1997年12月)の要約

以下、米谷匡史「戦時期日本の社会思想」を要約したものを上げることにしました。やや乱暴な要約になったかも知れません。ご意見などなさりたい場合はぜひとも元論文(大きな図書館に雑誌のバックナンバーがあると思います)に当たってからにしてくださると…

米谷匡史「矢内原忠雄の〈植民・社会政策〉論」(『思想』945号、2003年1月)の要約

皆様のお役に立てればと思い、要約したノートを打ち込んでみました。 はじめに 矢内原忠雄の植民政策論は、植民による社会・経済の変容に注目している。その帰結であるディレンマを明らかにする。一.「世界経済」の発展史 矢内原は、植民地化による資本主義…

植民地主義の文明化作用?

バーナード・クリックの本を読み進めた。 米谷匡史「矢内原忠雄の〈植民・社会政策〉論」を読み進めた。いわば「植民地主義の文明化作用」というべき問題系をどう見るかという話のようだ。

小熊英二『「日本型」近代国家における公共性』(社会学評論200号、2000年)の要約

(※以下、ブログ表示のテストもかねて、自分なりにまとめてみた。何かの参考になれば幸いです。関連ページ:http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/morimori_68/20070922など) 日本における公共性はいかに作られるべきか?1.国民国家形成の類型 身…

公共性のゆくえ?

小熊英二の「公共性」論文(『社会学評論』、2000年)を、メモをとりながら読了。論文が形になるまでにどのようなプロセスがあったのか? そして、『〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性』(新曜社、2002年)が書かれる時に、何をどうふく…

論文の読み返しなど

バーナード・クリックの本を読み進めた。 近所の用事を済ませた。 小熊英二の論文『「日本型」近代国家における公共性』の読み返しを始めた。 (前に読んだ時のことはこちらを参照:http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/morimori_68/20070922) ハガ…

毛利透『自由「濫用」の許容性について』を読んだ

毛利透『自由「濫用」の許容性について』(阪口正二郎(編)『自由への問い 3 公共性』(岩波書店、2010年)所収)を読んだ。 これは、「ワイマール・ドイツの反省を踏まえ戦後ドイツはたたかう民主制の立場をとり続けている」というありがちな図式を(クリスト…