安倍晋三の責任

 小渕恵三元首相の娘が自民党選対委員長になった。案の定、「政治とカネ」の操作を受けた際、コンピューターのハードディスクにドリルで穴をあけて証拠隠滅を図った過去が蒸し返されている。記者会見でも激しく突っ込まれた。ネット上でも槍玉に挙がっている。

 

 しかしである。安倍晋三のカネまわりが取り沙汰されたときに、こんな追及はされたか。されてはいない。実におざなりな、甘いものだった。安倍晋太郎から、後援会を迂回して遺産をフトコロに入れた時どうだったか。これが週刊誌で明るみに出ても、首相辞任でウヤムヤになり、何となく無かったことになったではないか。森友学園の時はどうだったか? 桜を見る会の時は? すべて、安倍晋三のでたらめな、二転三転する言い訳を何となく通してきたではないか。

 

 最高権力者だった安倍晋三には、責任を取らせねばならない。そう、責任は取らせるものなのだ。ロッキード事件をみよ。リクルート事件をみよ。あのとき、政治家が責任を取らざるを得ないところまで追い込んだではないか。

 

 政治家に責任を取らせてきた伝統を、今こそ思い出すべきである。

 

 確かに不幸なテロはあった。しかし、死に逃げは許されない。もって負の範例とせよ。