文章の書き方―態度決定の方法

 意見を述べる文章では、何もかも書こうとしなくてもよい。言いたいことを絞りこみ、思いきって書くほうがよい。
 たとえば、「情報化社会の光と影、功罪の両面を検討し、将来への提言を行う」だと、論文レベルになるだろう。(もちろん、本気でそれを目指すことじたいは一向にかまわないし、むしろ応援したいところではあるが…。)
 ここはむしろ、「情報化社会の問題点を、実体験をまじえて、人間関係に及ぼす負の影響について述べる」という感じでまとめると書きやすくなる。

 

 さて、AとB、二つの立場があるとする。そのどちらかの立場に立って論ずるとする。
 AとBとのどちらをとるか。ふつうは、その場でパッと決まる。しかし、なかなか決まらない場合もありうる。そういう時はどうするか? よいやり方がある。

 

 紙を横長にして、真ん中に円を描き、タテに線を引く。右をA、左をBとする。
 そして、Aの立場に立つとしたらどうなるか、思いつくままにキーワードをバシバシ書いていく。
 Bについても同様にする。
 すると、明らかに書きやすいなあ、アイディアが次々に浮かんでくるなあ、という方向がハッキリしてくるだろうう。その立場を選べばよいのである。
 あとは書くだけ。

 

 ところで、もし仮に、「ウンコ味のカレーかカレー味のウンコか」みたいな愚問であった場合は、いったいどうすればいいのか?
 実は、これにも対処法がある。続きをお楽しみに。