id:rnaさんのところで教えてもらったのですが、 外山恒一さんのこの文章 http://www.warewaredan.com/contents/b94-1.html は（ある程度）良いと思いました。 筆者の他の文章を読んでみまして、 判断を保留せざるをえないものなども多かったわけですが…

本田透『電波男』（三才ブックス）〔→asin:4861990025〕をあらためて読んでみた。 「あとがき」を読めば明らかなように（それを真実と前提するわけだが）、本書は一人のサバイバーの救いを希求する書として読みなおされる必要があると思う。 むろん本文には…

雨が降っている。ウトウトした僕は夢を見ていた。ノートを開くと、ひどくグロテスクな漫画が描いてあった。ページをめくり、「寒い所に旅立つ君に極上の手袋を持たせてあげたい」という意味の和歌を懸命に書き留めようとしていた。

樹村みのり『カッコーの娘たち』（朝日ソノラマ、文庫版）を読んでいます。 彼女は絵がうまいわけです。そして話がうまい。 たとえば表題作について言えば、「二昔前のアメリカ映画にありがちな話」などと思う人もいるでしょうが、逆に言えば、そうした映画…

××××××氏の下宿に行った。下宿の部屋は暖簾で仕切られていて、学生のころ苦手だった人たちが住んでいた。下宿を出て、金属製の長い階段を降りながら、短波ラジオの作り方の話を聞いた。その階段は海へと続いていた。

筒井康隆『家族八景』を清原なつの先生が漫画化とのこと。 http://www.comiccharge.jp/pc/rensai.php?vl_sesid=29406_492733#kazoku書店に置いてあった見本を読む限りではうまくいきそうではある。 ただし続編、完結編も手がけるとなると様々に大変だと思う。

石原慎太郎『弟』（幻冬舎）〔asin:4877281193〕を読んだ。 以前私が同名のテレビドラマを視た際、登場人物達はあやつり人形のようにギクシャクした演技をしていた。これはいったい何なんだろうと思って原作を読んでみたのである。 私の考えでは、本書にはカ…

安彦良和『機動戦士ガンダム the origin 9』（角川書店）を読んでいる。 この巻からアニメの設定を補完するオリジナル・ストーリーに入っていくわけだが、こういう話ってどこかで見たような…というか銀英伝ですかこれ？

夏目漱石の『こころ』を久しぶりに読んだ。 榎本ナリコ先生の漫画の原作の確認、などと思って読み始めたのだが、予想をはるかに上回る苦さを持ち身につまされる内容であった。

２月２７日付の『朝日新聞』を遅ればせながら読んだ。 小熊英二氏は戦後日本の歴史認識問題について「国際的な対話に向けて（加害者対被害者とか、愛国心は是か非かといったような）二元論では割り切れない現実の複雑さを直視せよ」という主張をしている。 …