2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

やや更新

高畠通敏『政治学への道案内』が講談社学術文庫に入りましたので、過去のエントリー id:tari-Gさんお薦め社会科学入門書リスト http://d.hatena.ne.jp/morimori_68/20090308/p1 を手直しし、更新しました。

広河隆一『福島 原発と人びと』

広河隆一『福島 原発と人びと』(岩波新書、2011年)を読んだ。 著者のフットワークはすごい。福島県内の安全基準の問題、分断される住民、避難態勢の不備、政府の(責任を回避するための)「御用学者」というべき人の見解への批判などを、取材とそのフォロ…

短編を書く清張さん

阿刀田高(編)『松本清張小説セレクション33 短編集II』(中央公論社、1995年)は、1950-1960年代の、純文学的な短編を集めたものである。 『断碑』や、芥川賞をとった『或る「小倉日記」伝』は、一つのことに打ち込む主人公のすさまじい生き方を描いたも…

元ネタが知りたいなあ

井沢元彦『逆説の日本史18 黒船来航と開国交渉の謎』(小学館、2012年)を読んだ。 まず何より、読み物として面白い。おそらく著者は意外な、興味深い参考文献を用いていると思われる。著者によれば、当時の日本は、ロシアやアメリカがいちはやく来た段階…