2012-01-01から1年間の記事一覧

探し物はなんですかー

アイフォンです。 世事でバタバタしていて気がついたらなかったなー。 土曜日にはあったんだったかな… ロックと回線停止の手続きは済ませた。 ともかく落ち着こう。

はてなキーワード書き足し

小熊英二キーワードに書き足しをした。

深いな…

星野英一『ときの流れを超えて』(有斐閣、2006年)を再読した。これは深い。 民法学の泰斗である著者が弟子二人に思い出をざっくばらんに話す形の本である。 読み返すたびに発見がある感じ。 今回、印象に残った点を二つ紹介する。1.著者が留学していたフ…

縮約をやってみたよ

読書猿さん御推薦の「縮約」をやってみました(→http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-604.html)。大野晋『日本語練習帳』(岩波新書)にあるトレーニングで、新聞の社説を400字詰め原稿用紙にまとめるというものです。 元ネタは9月8日付『…

プロフェッショナル讃

修理に出していた草刈り機がバッチリ帰ってきた。 やはりプロフェッショナルの仕事は素晴らしい。 「仕事の流儀」のテーマ曲が鳴りそうな感じ。 おれも頑張ろう。

鴻上尚史『ヘルメットをかぶった君に会いたい』

鴻上尚史『ヘルメットをかぶった君に会いたい』(集英社、2006年) 劇作家・演出家である著者が30年以上前のニュース映像を観て、そこに写っていた女子活動家に会おうと駆け回る話。どこまでが事実でどこまでがフィクションかわからないのだが、そこがまた…

森毅『学校とテスト』

森毅『学校とテスト』(朝日選書、1977年)は好エッセイ集である。 ついこの間物故した著者は軽妙で洒脱なエッセイを書く数学者として知られている。その通りだが、人と社会についての深い洞察がその根底にあるからこそのものである。 なんか数学をやる気に…

より良い自己イメージを作るには

ジグ・ジグラー(著)田中孝顕(訳)『成功イメージ・プログラム』(きこ書房、2007年)は、より良い自己イメージを作るための本である。 本書の山場は第5章の、自己イメージを作る24の行動にある。それらの中には、サクセス・ストーリーを読むこと、大き…

ドイツにおけるファシズム台頭の歴史に学べ―モムゼン『ヴァイマール共和国史』

ハンス・モムゼン(著)、関口宏道(訳)『ヴァイマール共和国史―民主主義の崩壊とナチスの台頭』(水声社、2001年) 本書は、文字通り、ヴァイマール共和国―第一次大戦後からナチスに乗っ取られるまでドイツに存在した、世界で最も進んでいるとされた憲法を…

 冷戦後を考察すれば―学ぶところが多かった本

塩川伸明『冷戦終焉20年』(勁草書房、2010年)は冷戦後の世界、そして未来を考える上で学ぶところが多かった。具体的には、例えば、政治的自由を求める声が高まり体制がひっくり返った結果、経済的自由至上主義がまかり通るようになった旧ソ連とその周辺…

旧ソ連の教訓

塩川伸明『社会主義とは何だったか』( 勁草書房、1994年)は口に苦い良薬のような本である。旧ソ連は、マルクス主義に基づいた革命党によって生まれ、スターリン大粛清を含むジグザグの道を辿りつつ解体した。その蹉跌の経験を踏まえることなしにオルタナテ…

やや更新

高畠通敏『政治学への道案内』が講談社学術文庫に入りましたので、過去のエントリー id:tari-Gさんお薦め社会科学入門書リスト http://d.hatena.ne.jp/morimori_68/20090308/p1 を手直しし、更新しました。

広河隆一『福島 原発と人びと』

広河隆一『福島 原発と人びと』(岩波新書、2011年)を読んだ。 著者のフットワークはすごい。福島県内の安全基準の問題、分断される住民、避難態勢の不備、政府の(責任を回避するための)「御用学者」というべき人の見解への批判などを、取材とそのフォロ…

短編を書く清張さん

阿刀田高(編)『松本清張小説セレクション33 短編集II』(中央公論社、1995年)は、1950-1960年代の、純文学的な短編を集めたものである。 『断碑』や、芥川賞をとった『或る「小倉日記」伝』は、一つのことに打ち込む主人公のすさまじい生き方を描いたも…

元ネタが知りたいなあ

井沢元彦『逆説の日本史18 黒船来航と開国交渉の謎』(小学館、2012年)を読んだ。 まず何より、読み物として面白い。おそらく著者は意外な、興味深い参考文献を用いていると思われる。著者によれば、当時の日本は、ロシアやアメリカがいちはやく来た段階…

興味深いが微妙なところもある―竹内洋『革新幻想の戦後史』

竹内洋『革新幻想の戦後史』(中央公論新社、2011年)を読んだ。 雑誌(『諸君』。休刊後は『正論』)連載中から、私は興味深く読んでいた。断片的なエピソードを単行本にするに当たってどうまとめるのだろうという点も興味深かったのだが、そこを著者は「自…

ヒトラーをめぐる謎とその解明

Ian Kershaw(著)石田勇治(訳)『ヒトラー 権力の本質』白水社、1999年(原著1991年) ヒトラーとは何者だったのか? 彼および彼が作った体制、やらかした事柄、壊した体制などには、様々な謎めいた点がある。有名なヒトラー伝(未訳)も書いている著者イ…

文章は思いと習慣―『文章のみがき方』

辰野和男『文章のみがき方』(岩波新書、2007年)は読みやすい本である。 初めに吉本ばなな氏のエピソードが出てくる。彼女はスポーツ選手が毎日トレーニングするのと同様に毎日物を書くのだとのこと。この習慣はお父さんの吉本隆明氏譲りのものだろう。いい…

タダでは起きない

熱が出たので寝ている。うーんうーん。 たぶん風邪。 こんな時はラジオがいいよ。たまたま落語をやっていてとても助かった。

中島岳志『ヒンドゥー・ナショナリズム』

中島岳志『ヒンドゥー・ナショナリズム 印パ緊張の背景』(中公新書ラクレ、2002年)は手堅い本である。 本書はヒンドゥー・ナショナリズム団体への参与観察を行った記録である。著者は社会科学の素養をじゅうぶんに活かしており、その分析はかなり行き届い…

衝撃のインド・レポート

山際素男『不可触民 もうひとつのインド』(三一書房、1981年)は衝撃的な本である。 堀田善衛の『インドで考えたこと』(と中根千枝『文明の顔・未開の顔』)に惹かれてインドに留学した筆者は、ある衝撃的な体験をする。(その内容は読者のために敢えて伏…