2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

中島岳志『ヒンドゥー・ナショナリズム』

中島岳志『ヒンドゥー・ナショナリズム 印パ緊張の背景』(中公新書ラクレ、2002年)は手堅い本である。 本書はヒンドゥー・ナショナリズム団体への参与観察を行った記録である。著者は社会科学の素養をじゅうぶんに活かしており、その分析はかなり行き届い…

衝撃のインド・レポート

山際素男『不可触民 もうひとつのインド』(三一書房、1981年)は衝撃的な本である。 堀田善衛の『インドで考えたこと』(と中根千枝『文明の顔・未開の顔』)に惹かれてインドに留学した筆者は、ある衝撃的な体験をする。(その内容は読者のために敢えて伏…