「カッコーの娘たち」

樹村みのり『カッコーの娘たち』(朝日ソノラマ、文庫版)を読んでいます。
彼女は絵がうまいわけです。そして話がうまい。
たとえば表題作について言えば、「二昔前のアメリカ映画にありがちな話」などと思う人もいるでしょうが、逆に言えば、そうした映画の佳作として成り立ちそうな話を数十ページのコミックで表現できるのはすごいとも言えるわけです。
作者の言うところの「悲しいという感じで降らす雨」は36〜40ページに出てきます。

ともあれ、この勢いで『海辺のカイン』の復刊もお願いしたいんですが…

カッコーの娘たち
樹村 みのり著
朝日ソノラマ (2006.5)
通常2-3日以内に発送します。