貧困への闘いを組織した人が賞をもらうのはアリでしょう。

湯浅誠さんが大佛次郎論壇賞を取ったということでDISっている向きがあるようですね。
ブルジョア新聞に賞をもらい、会場は帝国ホテルで、セレブと歓談なんてけしからん、断固として突き返せ、とか何とか。
人のやることには何かしら理由というものがありますから、そういうことをブログに書いておきたいということはわかります。
しかし、考えてみましょう。
新聞社も企業ですから、事業の存続のためには様々な―論壇賞のたぐいも含めた―工夫をする必要があるでしょう。
で、そこで働いている人たちがいて、段取りから何からするわけですよ。
もし湯浅さんが欠席したら、段取りから何から整えた、縁の下の力持ちの人たちはどう思います? キャンセルになったとき、ホテルで働く人たちはその分の手当がフイになったりしない?
そういうことがわかっているから、湯浅さんは乗ったのではないかと思うんですよ。かごに乗る人、担ぐ人。
そもそも、新聞といっても何十種類もあるのですから、気に入った論調のものを取るのが精神衛生にいいのではないかと思いますよ(注)。ネットもお気に入りのところ以外は見ないようにしたほうが(以下同文。)
(注)姜尚中氏は頭を鍛えるために読売と産経を熱心に読むようにしているんだそうで、たいしたものです。普通はなかなかまねできないですね。