2007-05-07 急がば回れで憲法を考える手がかり 憲法に関する論議が盛んである。そんな中、 毛利透「市民的自由は憲法学の基礎概念か」(井上達夫編『憲法1 立憲主義の哲学的問題地平』岩波書店、所収)を読んだ。 実に刺激的な論考である。筆者の結論は、憲法は表現の自由の行使を促進するよう人々に動機づける必要があるというものだ。賛成である。 なお、その制度的保証についての議論は、筆者の別著『民主政の規範理論 憲法パトリオティズムは可能か』(勁草書房)の中で展開されているとのことである。民主政の規範理論毛利 透著