自分へのごほうび

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より引用

「無力感」を引き起こす原因(1)
 〜出したエネルギーに見合ったエネルギーをもらえてない〜

今回からは、無力感を引き起こす要因を一つずつご説明していきたいと
思います。

それでは一つめの

「出したエネルギーに見合ったエネルギーをもらえてない」

ということについてご説明します。


まずは「出したエネルギー」とは、いったいどのようなことを
言うのでしょうか。


それは、仕事でも家事でも勉強でも、

「一生懸命取り組んだ努力や時間や労力など」

を指します。


それに対して「見合ったエネルギー」というのは、

「一生懸命取り組んだ努力や時間や労力などに見合った報酬、実績、
 地位、資格など」

のことです。


つまり、

「出したエネルギーに見合ったエネルギーをもらえてない」

ということは、


一生懸命頑張っても、

・それに見合った報酬がもらえていない

・それに見合った実績が得られていない

・それに見合ったレベルよりも低い地位で扱われている

と感じること、ということになります。


簡単に言えば、

「頑張ったのに報われないと感じる」

ということですが、その頑張り度合いは、人や場合によって様々です。


ですから、「頑張り」と「結果」をエネルギーの交換というイメージで
考えると分かり易いと思います。


その人にとって

「たくさん頑張ったと思う」

ということは、その人がエネルギーをたくさん放出したということです。
周りの人と比較しての相対的な評価ではありません。


同じように、受け取るべき「報酬」「実績」「地位」なども
エネルギーとして考えます。


これもその本人にとっての感覚であり、
その人にとって「充分な報酬」であれば、
大きなエネルギーを受け取ったということになります。


ところで、そんなにエネルギーを出したと思っていない場合は、
得られるエネルギーについては、ほとんど気になりません。


例えば、その人にとって、ごく簡単な仕事、すなわち大きなエネルギーを
必要としない仕事をやった場合です。

その場合は、報酬にはあまりこだわらないということは、
経験的にご理解いただけるのではないでしょうか。


ところが、大きなエネルギーを出したものの、
それに見合ったエネルギーをもらえていないと感じる場合、
つまり、エネルギーを放出するばかりでエネルギーが補充されない場合は、
その人の持つエネルギーは減少するということになります。


そのエネルギーは「やる気」を起こす時に必要なものです。

ですから、エネルギーが得られないと、
再度やる気を起こすことができなくなる
ということになるのです。


これが、出したエネルギーに見合ったエネルギーが得られずに、
「やる気」が起きなくなるというイメージです。


【一つの対処法】

では、このような場合にはどうすればいいか、ということです。

いくつか方法があると思いますが、その一つをご紹介しましょう。

ポイントとしては、「エネルギーを得る」ということは、
「その人がエネルギーを得られたと感じるということ」だ
ということです。

エネルギーを与えた対象から
エネルギーを返してもらうことができればいいのですが、
それは現実的になかなかすぐにできることではありません。

というのも、その対象となる相手を変えなければならないからです。

相手を変えるというのは、とても難しいことだということは
お分かりになると思いますが、いかがでしょう。

であれば、自分を変えるのが手っ取り早い方法、ということになります。

それで、その方法とは

「自分の行動を自己評価し、自分自身に承認とご褒美というエネルギーを
 与える」

という方法です。


まず、自己評価の方法ですが、
自分の取り組みを行動レベルで細分化します。

そして細分化した各行動にポイントを設定するのです。


例えば、仕事であれば

・連絡のメールを送信(5ポイント)

・質問に回答(10ポイント)

といった具合です。


家事であれば、

・掃除した(5ポイント)

・洗濯した(5ポイント)

としてもいいかもしれません。


このようにポイントを設定し、
実際にその行動をする毎にポイントを加点していくのです。

つまり、やったことを得点化し、見える形にしていきます。

やったことを手で書いていくというのも重要です。


そして、100ポイントとか1000ポイントとか、ポイントが貯まった時に、
自分へのご褒美として、何かをするということをします。


あんまり欲しいものがない場合は、
抑えていた自分の行動を許すということでもいいでしょう。

例えば、買おうかどうか迷って、
やっぱりそんなに必要ではないから我慢することにしたものを
買うことを自分に許すということです。


実は、エネルギーを放出し続けている状態の時は、
自分でどのくらいのエネルギーを出してきたかを把握できていないので、
出しても出しても出し続けるという疲労感を感じます。


この方法によって放出するエネルギーを自分で意識するということで、
自分自身にエネルギーを戻すことができるようになるのです。

その戻ってきたエネルギーは、
次の「やる気」を起こすエネルギーとなります。

[追記]
コメント機能が不調なので、id:rna さんへのコメントはこちらで。
おっしゃる通りで、自己肯定の感覚を養うことから始める必要がある場合も多いと思います。まずは自分をほめてあげようってことで。