2008-01-05から1日間の記事一覧

 お正月休み、正確には大晦日に読んだそれは、小島毅『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ)である。

近世から現代に至る陽明学的心性を浮かび上がらせ、その光と影を描いた本である。 叙述はたいへんわかりやすい。所々にやや気になった点はあるものの、論旨の見事さはそれを補って余りある。 惜しむらくは最終章。それまでの明解さとはうってかわって、ひど…