曲線のシフトで様々な事象を説明する手管はかなりのものではないか

 『スティグリッツ マクロ経済学(第4版)』(東洋経済新報社)を一通り読み終えた。これで、『入門経済学』にはじまるスティグリッツの経済学教科書全三冊を読了したことになる。正直長かった。わたしを動機づけてきたのは、このくらいは読まないと議論のとば口にも立てまいという思いだった。
 本を紹介してくださったid:tari-Gさんに感謝します。
 内容について簡単に特徴を説明すると、スティグリッツ以前の教科書(たとえばサムエルソンのそれ)が様々な事象を数式で示すところを、グラフ上の曲線のシフトで示している。これは判りやすい。唸らされた。
 最後に一言言っておこう。スティグリッツの最近の教科書について、浮ついたニューエコノミー礼賛だとか何だとかいう議論もあるわけだが、全体を通して読むと、ニューエコノミーうんぬんは読者、学生さんの食いつきを良くする撒き餌に過ぎないと思った。決して本質ではない。もっとも、読者には本を浅く読む自由もあるわけだが…。



 Bernard Crick"Socialism"が届いた。日本のアマゾンに出店している業者と米アマゾンとの価格差がかなりのものだ。

 ハガキなどを書いて出した。