MLK

 辻内鏡人・中條献キング牧師 人種の平等と人間愛を求めて』(岩波ジュニア新書、1993年)を読んだ。

 線を引いて読んだら、本が線だらけになったよ。

 享年39歳か…。

 キング牧師の話は、大学1年の前期の英語のテキストだった。(英語オンリーの授業で、先生がしきりにボーイカット、ボーイカットと言うので、何の関係があるんだろうと思っていたら、ボイコットのことだった。いまだに覚えている。先生は見た感じがピーター・バラカンに似ていた。そのことを友達に言ったら、「それだったら日本語も使ってほしいよね」とのことだった。)

 今は中学3年の英語教科書にキングの話が出てくるし、ALTの授業もあるから、今の中学生は幸せです。

 ともあれ、立派な人の伝記を読むのはいいね。なんか奮い立つよね。この本には参考文献のたぐいが出て来ないんだけど(キングの最初の著書『自由への大いなる歩み』と最後の著書『私たちの進む道』は出てくる)、いっちょ自分で調べてみようかって気になるもんなあ。そういう書き方をしている。

 キング牧師とマルコムXはよく対立させて論じられるけれども、実はそうではなく、雇用や住宅の保障など重なる主張のほうが大きいというのが著者たちの見方で、これはなるほどと思った。