なんばりょうすけさんの思い出。インターネットとともに。

1996年、私は職場で空回りしていた。専門職としてのプライドだけは一人前で、技能も、職場の雰囲気を観察する知恵も、まだまだ充分ではなかったのだ。

そのころ、人はいかに生きるべきかを教えてくれるように見えた宮台真司氏の本はなかなか出ず、その間なんばりょうすけさんのホームページ「宮台真司とその思想」の更新を心待ちにしていた。

宮台真司ファン掲示板ともいえる「世紀末的BBS」ができたのは1998年だっただろうか? あんなうれしいことはなかった。あの掲示板で会った人たちのことはよく覚えている。南部さんやミホさん、ヒデさん、yさん、ターザン山本Jrさん、柳田さん、トモキさん、成宮観音さん、及川健二さん、宮島理さん…。ログを見ずに記憶に頼って書いているのですべて網羅していないんだけど、どこでどうしているんだろう? きっとそれぞれの人がそれぞれの幸せを見つけているに違いないと思う。

なんばりょうすけさんの話に戻ると、折りにふれての彼のアドバイスは実に的確だった。それは、目先のことで手いっぱいの私に対して、宇宙の果てのように遠く高いところに観点を置いた、言うなれば良い意味での上から目線によるところが大きかったように思う。