富山多佳夫『英文学への挑戦』(岩波書店)を読んだ。

目当てはエドマンド・バーク論だった。保守主義の神髄を示した書として知られる『フランス革命省察』(原文には章立ても小見出しもないとのこと)は実は意外なほど啓蒙思想に近接しているとの主旨である。

しかし、他の章、とりわけスコットランド留学記も面白かった。たとえば、サッカーでイングランド対トルコ戦があればトルコを応援する人が圧倒的に多いとのこと。

興味のある章から読んでいくのがいいと思う。