2007-07-29 カラマーゾフの親父 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫)が出揃った。 亀山郁夫の訳は読みやすいと評判である。確かにその通りで、通読をたびたび断念したことのある私も再チャレンジ。 はじめのほうを読んだ限りでの感想を言う。 この小説はカラマーゾフの三兄弟の話なのだそうだが、その親父のキャラクターの立ち具合がすごい。厳粛な雰囲気を何もかもぶちこわしにしてしまうのである。