読書中

毛利透『民主政の規範理論 憲法パトリオティズムは可能か』(勁草書房)を読んでいる。
あとがきを読むと、筆者の原問題意識(日本憲法学の通説で人権論と統治機構論がうまくつながっていないのはなぜか? その打開の道はどこにあるのか?)が非常にハッキリわかる。研究の具体的プロセスを説明する記述の中で、筆者の情熱が、逡巡を乗り越えて前に進もうとする意志が、ひしひしと伝わってくるのである。

民主政の規範理論―憲法パトリオティズムは可能か

民主政の規範理論―憲法パトリオティズムは可能か