市野川容孝さんのエントリについて
市野川容孝さんのエントリ
http://d.hatena.ne.jp/Ichinokawa/20061120
あらためて確認すべきなのは、「議会主義」の限界と欠陥でしょう。1933年に、ナチは普通選挙によって第1党になり、政権の座についた。しかも、1919年からドイツでは女性参政権が認められているわけで、男たちも、女たちも、ヒトラーに一票を投じた。このことの意味を、どう考えるべきなのか。「教育基本法」の改「正」が、今まさに日本の国会を通過しつつある。それを可能にしているのも、普通選挙であり、議会主義です。さらには、改憲のための国民投票も、秒読み段階に入っているように私には思えます。そこで、どのような結論が出されることになるのか。──私たちは今、一体、何を考えるべきなのか?
たいへん重要な提起だと思います。
ごく簡単に私見を述べます。
1.世界で最も民主的と言われたワイマール憲法下においても旧支配層は温存され、それゆえにワイマール体制は脆かった。
2.ナチの政権は経済を立て直したからこそ支持された。
3.議会制民主主義はファシズムに転覆される契機を常に有している。
少なくともこういったことは言えるでしょう。