40代からの

丸山真男回顧談(上)』を再読していたら、河合栄治郎が講義に必要を感じてドイツ語を40代で勉強し直した話が出て来た。気力の湧いて来るいい話である。
河合栄治郎が長生きしていれば戦後の思想的政治的地図はかなり違ったものになっていただろう、ということは、立花隆はじめ多くの論者が指摘している。同感である。
なお歴史にifは禁物だとよく言われるが、あれは何でも言えて学問上の論にならないという意味だから、普通の議論ではそううるさく言う必要もないだろう。

丸山真男回顧談 上
丸山 真男〔著〕 / 松沢 弘陽編 / 植手 通有編
岩波書店 (2006.8)
通常24時間以内に発送します。