記憶についてなど

■読了
O.S.カード『エンダーのゲーム』(ハヤカワ文庫)[→bk1amazon]を読了。断続的に読んだので印象がぼやけてますが、作者のゆがんだ世界観が垣間見えてステキでした。セカイ系でもあるし。それにしても、あのラストって不思議。バガーはなぜ、どのようにして、エンダーの遊んだ風景を再現したのだろうか?

■記憶について
小熊英二さんは1月29日付の朝日新聞で「集合的記憶は20年か30年しか持たないのではないでしょうか」「今の大学1,2年生は84,85年生まれ、経済大国の日本を知りません」と言っていますね。
はてな界隈でも80年代論が盛んですが、僕の印象では、80年代から90年代初頭にかけての終末感があまり思い出されていないような気がします。核戦争の脅威は岡崎京子の『東京ガールズブラボー』にさえも2コマほど出てきます。昭和の終わり。冷戦の終わり。『歴史の終わり』とか『終焉をめぐって』などの本も売れました。広瀬隆の『危険な話』も売れましたね。あれはいったい何だったんだろうか?
追記。この終末感はたとえばコーネリアス小山田君の一枚目のディスクにも顕著に見られます。

■都市伝説
http://osi.cool.ne.jp/UL/UrbanLegends.htm
当たり屋FAX」は見たことあるなー

■水晶玉はお見通し
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=1134