今週のお題「おとな」

 皆様お元気ですか? わたしはおかげさまで元気です。
 今回のお題はオトナということで、オトナの条件としてパッと思いつくことが二つあります。その上で、でも子供の子供らしい時期も大切ではないかということがあります。
 さて、オトナの条件としてパッと思いつくことの一つめは、テレビ番組の中にあります。「サザエさん」や「ドラえもん」で子供達が野球をするシーンが時々ありますが、そのとき、ボールがよその家の窓ガラスを割って、ガンコおやじが「コラー」と言って雷を落とす。そういう時、おやじに感情移入するのがオトナ。しないのが子供。
 やっぱりね、オトナは様々考えるわけですよ。飛び散ったガラスを掃除しなきゃなーとか、業者さんに入れ替えを頼んだらいくらかかるかなーとか。子供はそんなことお構いなしだからね。「ガラスの一枚や二枚でガタガタ言ってんじゃねえよ」とかね。
 オトナの条件の二つめは、たとえば台風のことです。子供は台風とか好きでしょ? こっちに来て学校が休みにならないかな、とか。台風の目に入らないかな、とか。オトナは違いますね。近くをよけてくれないかな、とか。被害も気になります。「ちょっと水を見に行ってくる」と言って帰ってこない人が出なきゃいいなあ、とか。
 以上の二つをまとめると、子供の特徴は、生活感のなさや自己中心性、よく言えば素朴さ、ということになるでしょう。
 しかし一方で、子供時代というのはだいじだと思うんですね。たとえば、家庭の事情やなんかで、子供なのにオトナのように考えたり、オトナとして振る舞う必要があったりとか。まだ子供なのに、子供としてのびのびと考えたり振る舞ったりできない。そうした場合、全員とはいいませんが、後々になって反動が来る場合が多いような気がします。
 結局のところ、子供時代というのは、ある種の熟成期間、ヒトがヒトになるために必要なプロセスといえるかもしれません。