今度出る小熊英二の時評集は買いだ

『私たちはいまどこにいるのか 小熊英二時評集』(毎日新聞社、2011年3月刊)を予約注文した。雨宮処凛さんとの対談をはじめ魅力的な内容になっていそうだ。

前著『1968』(上下巻、新曜社)は、例えば連合赤軍の事件に極めて説得力のある解釈を与えるなど、価格に相応の値打ちものだった。

今度の本は値段が手頃だ。小熊英二の著作は今までどれも内容が良い。知っている人は知っているように、彼の喋りはある種のロック・スピリット溢れる濃いもので、すべてを活字にするのはどうかと…。今度出る本には講演録も入っているので、その再現度はどうなのか? これまた興味深いところだ。

以上、費用対効果(*)は極めて高いと思う。

(*)リソースとしての費用について一言。あらためて言うまでもないことだが、リソースは有限である。なお、もしもあなたが石油王の子で使い切れないほどお金を持っていたとしても、余命というリソースは有限なのである。