やねごんさんの日記を漢字仮名交じりになおしてみた

 以下は、はてなブックマークのほうで話題になったやねごんさんの日記(http://d.hatena.ne.jp/lever_building/20100622#p1)です。やねごんさんは仮名表記を旨とする方です。有用な情報を含んだ日記が表記ゆえに広く読まれにくいのはもったいないのではないかと思いましたので、今回、その内容を漢字仮名交じりになおした上でネット上に置いておきたいと思います。なお、リンク先についてはやねごんさんの日記(http://d.hatena.ne.jp/lever_building/20100622#p1)を御覧ください。


2010年06月22日(火)
「入管の人権侵害に反対するデモ」の報告

 一つ前の記事でお知らせした集会とデモについて、ごくごく簡単に報告などしてみます。

 この催しのささやかながらお手伝いをさせてもらった一人として、集会・デモに参加された方、賛同人・賛同団体募集の呼びかけに応じてくれた方、デモの情報を広めてくれた方たちに心から感謝しています。

 デモに先立って行われた集会では、日本だけでなく、様々な国や地域の出身者からのお話を伺うことができました。ビルマ、トルコからのクルド人、中国、コンゴなど。

 皆、ご自身やその友人が、入国管理局、日本政府から受けた甚だしい人権侵害へのいかりを訴えていました。

 そうした言葉をここで私の言葉で再現することなどとてもできないと思っていますので、「彼ら・彼女らの言葉が私の胸の内で今どういうふうに響いているのか?」という形で、そのほんの一部を書き記しておきます。

「50年、60年前には日本人も今の私たちのようにくるしんでいたのではないか? 近い将来、再び日本人が外国の人々の助けを必要とすることになったとき、どれくらいの数の人があなた達を助けようとするか、想像してほしい。」

 デモのようすとともに、集会参加者へのインタビューがまとめられた短い動画がユーチューブにあがってますので、ここに貼り付けておきます。

YouTube - 世界難民デー/World Refugee Day 2010 JAPAN

 集会ではほかに、「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」の人からのお話もありました。

「このデモの趣旨からは少しずれますが‥‥」と恐縮されてました。けれど、日本での「外国人」に対する差別・人権侵害を問題にするとき、朝鮮人に対する、日本政府・日本社会における、あるいは日本人による差別・排外主義・同化主義は常に関連させて考えなければならない課題であると思います。日本の近代において、とりわけ朝鮮と朝鮮人に対する見下したイメージとのコントラストを通じて、日本人は「日本人」自身の自画像を描いてきた面は大きかったのだし、それは今なおそうでしょうから。その延長線上に、移民・難民への差別・人権侵害がまかり通っている現実がある。

 で、東京では来週の日曜(6/27)に、高校無償化からの朝鮮学校排除に反対するデモがあるそうです。

朝鮮学校差別を許さない!「高校無償化」即時適用を求める市民行動 - Arisanのノート

 さて、「入管の人権侵害に反対するデモ」は、移民・難民の人々による、それぞれの言語によるコールなどもあって、ひじょうに盛り上がりました。

 デモの写真は次のリンク先で見ることができます。

●ムキンポさんのサイト

●しゅさいしゃ SYIの ブログ

●夢のリスト

 デモは一種のお祭り騒ぎのようなものでもあって、私も騒いで「祭」として楽しんできたのですけれども‥‥。

 デモに参加した難民の中には、今なお国連大学前で座り込みを続けている人たちもいます。私にとっては「祭」が終わった気になることは簡単ですが、彼ら・彼女らにとっては、しんどい現実が今もまだ続いているということ。