書かずにはいられない

 小熊英二『1968 上巻』(新曜社、2009年)を書店に注文した。

 いまのところ氏の本はすべて「当たり」。

 武勲譚や党派の争いの記述に終始するたぐいの議論とは一線を画し、あの時代の「叛乱」の意味を全体の文脈の中に位置づけ、現在の目の前の現実と結びつく展望を開くものになるだろうことを大いに期待している。