小熊英二、「ネット右翼」を語る

週刊朝日』に小熊英二氏が書いていたので読んだ。
テーマは「ネット右翼」をどう見るかということ。おおよその内容は以下の4点にまとめられる。
(1)2ちゃんねるヘイトスピーチ的書き込みをしているのは利用者全体の3-4%に過ぎないことが学生の調査により明らかになった。
(2)極右の政治進出は政権奪取までは行かない。これは1970年以降のヨーロッパをみても明らかである。
(3)プレカリアートの思想的傾向は極右から極左まで様々である。
(4)今後はむしろ治安が気になる。

といった具合になる。感想を書く。
(1)たいへん興味があり詳しく知りたい。これは活字にならないのか? ウェブ上のテキストでもいいんだけど。
(2)イタリアのベルルスコーニはどうよ? ネグリあたりはファシスト規定していたように記憶しているが。
(4)前に『論座』に書いた記事では、雇用の安定に予算を使うほうが、治安が悪化してから手当てするよりはるかに低コスト・低リスクだと言っていたが、今回そこまでは踏み込んでいない。慎重…なのかな?