司馬遼太郎『花神』(文藝春秋)を読んだ。


これは、医者から軍人になった大村益二郎の伝記である。キーワードは技術。それにしても、小説とエッセイと史論の入り混じった独特の長編を読むにつけ、著者は一筋縄ではいかない気がする。
文庫版だと行替えが気になるのだが、単行本だとすらすら読める。