ソルジェニーツィンの死

惜しい人を亡くしたものである。

代表作の『収容所群島』は、翻訳もまだ出ている。何よりである。

これは資本制に疑問を持つ人にこそ読まれるべき書物である。

その一節には、「弁証法唯物論によれば、この地区からは××名の反革命分子がいるはずであるから摘発せよ」などといった命令書が引用されていた。何なんだそれは。

ソルジェニーツィンはどういう人なのだろうとずっと思っていた。

教育テレビの番組で観たソルジェニーツィンはロシアの森の隠者という感じだった。なんか納得がいったのを覚えている。