ルース・ベネディクトの影響

私はダグラス・ラミス氏の『内なる外国―「菊と刀」再考』(時事通信社)を読んだ。
内なる外国―『菊と刀』再考 (1981年)

この本は主にルース・ベネディクトの著作『菊と刀』をめぐるエッセイである。

菊と刀 (講談社学術文庫)

菊と刀 (講談社学術文庫)

著者は次のような意味のことを言っている:

菊と刀』には傾倒したが、それによって見えなくなった事柄も多かった。具体的には、たとえば明治政府による伝統の捏造である。

私は、大部分の日本人論は今なおベネディクトの影響下にあると思う。