グーグルの二重基準は問題である。

http://beyond.2log.net/akutoku/topics/2006/0704.html
インチキな業者がクレームを付けてきたら、言いなりになって検索結果を非表示にする。
プライバシー暴露サイトを作られた個人の要望ははねつける。

こんなことでいいのか。いや、良いわけがない。

むろん、「インチキ業者はあの手この手を使って圧力をかけるので、従っておいたほうが時間とエネルギーを無駄に使わずに済む。同様に、個人の要望にいちいち対応していたらきりがなく、相手にしないほうが時間とエネルギーを無駄に使わずにすむ。よってグーグル日本法人の対応は正しい。」という反論はありうるだろう。

しかし、より長期的視野に立てば、やはり今回のグーグル日本法人の対応は妥当とはいえない。

なぜならば、今回のような対応は企業イメージの低下を招くからである。「グーグル日本法人は、詐欺まがいの企業の言いなりになり、それと闘う個人には冷淡である」ということが広く知られるようになれば、グーグルじたいを嫌いになるネットワーカーが増えるだろう。そういった個人が増えていけば、グーグルの提供する広告リンクのクリック数も減っていくだろう。検索エンジンは、何もグーグルだけではないのである。

今回の件において、グーグル日本法人にとって何が賢明な判断であるかは自ずと明らかである。すなわち、詐欺まがいの企業の圧力を断固としてはねのけ、それと闘う個人の便宜を図ること。これである。