ストーブは暖かい

■書き物をする。サクサク進む。あとはデジカメが必要だなあ。どこかにころがってるはずだが‥‥。
極東ブログさんから言及を受ける:

名前を出すのは失礼かもと思いひかえるが「はてな」で(たぶん)若い人から質問を受けた。そのなかに私の考えの一部がドグマだというのだ。そこでドグマとはと問い返すと、反証可能ではないと答える。反証可能性とはポパーの科学論であって社会学的な命題には適さない、ポパーを学んだ人間ならこの文脈で反証可能性など言い出すわけもない。ポパーなら批判合理性が問題とされるのだ。だが、「社会学的な命題に反証可能性はないですよ」と再回答しても彼は受け入れない。私は溜息をつく。私が彼の教官なら、ポパーウェーバーの訳本でも貸して2000字くらいのレポートを書いてきないさい、と言うところだ。だが、たとえそうしても、問題の本質は伝わらないだろう。社会にも歴史にも反証可能性などないのだ。そもそも生きられた人間社会に再現可能な実験を施しうる者は誰か?それがいるなら、私は思想の矢を放たなくてはならない。矢はドグマか?そんな問題ではない。私が友愛だけを信じて戦いをいどむだけなのだ。もちろん、私は隠者だ。そういう思想の矢を表で投げることはない。だが、その友愛のメッセージがあれば、私のできることはわずかでもそのわずかなことをする。
ウェーバーポパーをあらためて勉強し直すつもりです。何という本を調べたらいいでしょうか。教えてくださいませ。
*追記:finalventさんから文献を紹介していただく。
 ウェーバーの社会科学論で私が読んで面白かったものは、「ウェーバーマルクス」カール・レヴィット (著), 柴田 治三郎 (翻訳)未来社 ; ISBN: 462401006X ; (2000) です。問題意識がもっとも明確になっているためです。他、古典なので既読かもしれませんが2点。「理解社会学のカテゴリー」 岩波文庫 白 209-1 マックス・ウェーバー (著), 林 道義 (翻訳)岩波書店 ; ISBN: 4003420918 ; (1968/01) は社会科学専攻なら必読ですが、レヴィットより問題意識が古い点で難しいかもしれません。国内では、「社会科学の方法―ヴェーバーマルクス岩波新書 大塚 久雄 (著)出版社: 岩波書店 ; ISBN: 4004110629 ; (1966/09) 。ヴェーバーは日本ではよく研究されているので図書館にいけばもっと読み進めることができます。こういうと傲慢に聞こえるかもしれませんが、ヴェーバーの神髄は宗教社会学の全貌が見渡せるときです。ヴェーバーは学べば学ぶだけ、学問の喜びがあります。
 ポパーについては、「ポパーの科学論と社会論」関 雅美 (著)勁草書房 ; ISBN: 4326152389 ; (1990/08) が全体像とらえるうえで簡素に読みやすくまとまっています。他、「科学的発見の論理」「歴史主義の貧困」「開かれた社会とその敵」が古典です。図書館にいけばあるでしょう。が、最近魅力的な本も各種出版されているのでそちらからアプローチしてもいいのかもしれません。
 この二人は自伝的な著作も面白いものです。ポパーなら「果てしなき探求―知的自伝」、ヴェーバーのほうは自伝はないので評伝のようなものになるでしょうか。
感謝。
■平成サブカルチャー年表っていい感じ。
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Keyboard/1496/heysay.htm