元ネタが知りたいなあ

 井沢元彦『逆説の日本史18 黒船来航と開国交渉の謎』(小学館、2012年)を読んだ。

 まず何より、読み物として面白い。おそらく著者は意外な、興味深い参考文献を用いていると思われる。著者によれば、当時の日本は、ロシアやアメリカがいちはやく来た段階で開国交渉をしていれば、関税自主権領事裁判権などで不平等な条件を呑まされずに済んだだろう、なぜならば英仏その他と違って日本を植民地化するつもりはなかったからだ、とのことである。

 全ては後知恵…などと突っ込むのはヤボだろう。新幹線のお供に一冊という感じ。