苅部直さんの『丸山眞男』について

苅部直さんの『丸山眞男リベラリストの肖像』(岩波新書)を読む。よくまとまった評伝であり、丸山の膨大な仕事の要約になっている。

明記されてはいないが、筆者は小熊英二さんの諸論をかなり意識していることがうかがえる。それはたとえば、丸山の育った地域について、関東大震災の体験について、民兵制についてなどの言及にあらわれている。

最後にひとつ。大熊信行の議論については、別途、本格的に検討される必要がある。(これは苅部直さんひとりに限った話ではない。)

丸山真男
丸山真男
posted with 簡単リンクくん at 2006.12.22
苅部 直著
岩波書店 (2006.5)
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