書評

連休の読書―オーウェル『1984年』

連休の読書―オーウェル『1984年』 ジョージ・オーウェル『1984年』(早川文庫)を久しぶりに新訳で読んだ。 新訳だと、イギリス的な刺すようなユーモア(例えば、「大きな栗の木の下で」の替え歌のくだり!)が明確になっている。 それにしても、主人公ウィンス…

市野川容孝『ヒューマニティーズ社会学』(岩波書店、2012年)の書評

一言で言えば本書は、タイムマシンに乗って、大学二回生だった自分に差し出してあげたい本である。 その頃、社会学の目的とは何かとある先生に聞きに行ったことがある。すると彼は、 「マルクスはですね、人はみな平等であるべきなどとは一言も言っていない…

ティーンエイジャーは民主主義の夢を見るか

佐々木毅『民主主義という不思議な仕組み』(ちくまプリマー新書、2007年)を読んだ。アマゾンのレビューで、ティーンエイジャー向けの政治学入門書として推薦されていたからだ。(具体的には、このリンク先 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4418082182?…

訳置く

読者の皆様のお役に立つよう、ショート著の『ポル・ポト』(原書)に対して出された書評を日本語に訳して置いてあります。 かなり鋭いものです。 http://d.hatena.ne.jp/morimori_68/20080530/p1ご質問、ご指摘などございましたらお気軽にコメント欄へどうぞ…